1.不動産とは
サラリーマンの方が「不動産」と関わる機会は、それほど多くはないと思います。
”サラリーマン”という言葉と”不動産”という2つのキーワードが出てくると、多くの方が
「ワンルームマンション等で不動産投資」
を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、サラリーマンの方が不動産にかかわるケースのうち、もっとも考えられるケースは「自宅の購入」だと思います。
いざ自宅を買おう、ということになっても、住宅ローンのことやらなんやら、いろいろ難しい言葉が出てきてわからない、、、といった思いをされた方も多いのではないでしょうか。
まずは、不動産全般に関する基本的事項を一つずつ解説していこうと思います。
不動産とは
まず、不動産の定義ですが、法律上は
「土地及びその定着物をいう(民法86条1項)」
となっています。
私たちサラリーマンが身近に関わるものとしては、
「土地」
と
「建物」
になるとおもいます。
じゃぁ、マンションってどうなの?と思われた方もいると思います。
マンションの場合はどういう仕組みになっているかというと、実は
・建物部分
・土地部分
に分けて考えられるのです。
分譲マンションは、1部屋XXX万円、といった感じで売られていますが、実はこの金額は、土地部分と建物部分に分けて考える事ができます。
但し、マンションは一つの土地の上にたくさんの部屋が乗っかっているわけですので、土地部分は”共有持ち分”として表されます。
マンションの部屋の登記簿(*)を見てみると、
共有持分:10,000/300,000
といった表示があるとおもいます。
そのマンションの土地全体を何人かで共有しているため、全体の10,000/300,000 がその人の(その部屋の)持ち分になるという意味です。
つまりこの部屋を購入すると、建物(部屋)と同時に、上記の土地の持分(所有権)が手に入るということです。
(*)登記簿とは、登記所(法務局・支局・出張所)で保管されている不動産(土地・建物)の記録のことです。どういった不動産(土地・建物)で、その持ち主が誰なのか、といった情報が記録されています。現在は全て電子化されており、コンピューター上で管理されています。